中国四国ツーリング-3- -海松さんと-

中国四国ツーリング-3- -海松さんと-

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中国四国ツーリング-3- -海松さんと-

僕は広島をナメていた。
夕方五時もなると広島市は非常に混雑する。
すんなりと通行できるはずのバイパスは125cc以下は使えないので、
非バイパスの旧道ではないが市街地を通り抜けるしかない。

広島市中央部は三車線が三車線とも車クルマくるまで埋まり、
バイクは大荷物であるためすり抜けしづらい。

原爆で被害を受けた街と聞き、長崎と同程度と思っていたが
やはり国2号線が走る大都市。田舎者であることを痛感する。

のんびりと車列につらなり東広島、八本松駅を目指す。
どうやら確実に遅れそうだ。海松さんにすみません遅れます、と電話。
お仕事が押している中会って下さるのだから、
ころころこちらの都合で集合時間を変えてしまうのが申し訳ない。

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広島で原爆関係 の所をめぐりたかったのだけれど、
今回は時間の関係上カットせざるを得なかった。残念。
ほんとうならそんな暗いところなんて、行きたくも無いのだが、
出発前にエレナのチェルノブイリのツーリングレポートを呼んで行きたい、いや行くべきだと思っていた。

市内で被爆車両のような市電が走っているのを見た。
次回は乗りたいと思う。

エレナのチェルノブイリへのバイク旅
http://www.geocities.jp/elena_ride/

八本松駅についたが、海松さんの姿が見えない。
メールを発射するが何処に居るか分らない。
結局自分とは反対側の見える位置のロータリーにいらっしゃった。

海松さんは以前XTZ125に乗っていらっしゃって、
僕と同じIRCのGP21/22というタイヤを履かせようとしたときの情報交換がきっかけで知り合い
ブログで情報交換をしていた人だ。

ちょっと前に鹿児島にいらしていて、道案内をさせていただいた。

海松さんと会い、到着が遅れたことを詫びる。
いやペンと机があればできる仕事ですから、といってくださった。
そして久しぶりですね、と話す。

ここで僕に海松さんより二択が与えられる。
お好み焼き屋さんの選択についてだ。
店名は知らされない。知らされてもわからない。

一つ目は観光者向けのこぎれいなお店という。価格は普通から高め。
二つ目は地元民が通う内外装とも立派とは言えないお店という。価格はリーズナブル。

とのこと。

はてさてどちらか。と問われる。
僕はやすいほうの味はどうですか、と聞く。
するとこぎれいな店と互角か少し上回ることもある、とのこと。

ならそちらで、というとこの駅の裏らしい。
細い路地を入ったところだ。


そんな場所を大型路線バスが走るらしい。
さすが広島。この先も道路の真中にマンホールがあると言う話もされた。


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店内に入って出てくるまでおしゃべり。

実は僕、海松って書いてみうって読むんですよ、といわれ
即座に僕は呼びにくいのでこれからもうみまつ、でいいですかと言うと
きょとんと目を丸くされそれでもいいですよ、と言われた。

失礼かもしれないが、これからもそう呼ばせてもらおう。


広島のお好み焼きには食べ方、いや御作法がある。
この御作法を知らないとまるでやきそばを食べている感覚になってしまう。

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一、まず手前より食え。
一、ハシは使うな
一、全体を切ってから口に運ぼうとするな。形が崩れる。
一、手前を横一線に切り縦に小さく切り分けよ。形そのままで食える。
一、それでも取りきれなかったソバはへらでかき集めよ。
一、かき集めたソバは残るお好み焼きに押し付けるか、押し付けつつへらに乗せて食せ。
一、肉の繊維を考えて切り分けよ。

センセイいや師匠は綺麗に食べていらっしゃる。

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この御作法を知らない僕はぐちゃぐちゃにして食べた時、
僕はまるでやきそばを食べているようだ、と言葉を吐いた。


すると広島のお好み焼きについては三つも四つも、
もしかしたら百以上お好み哲学を持っている
そこの店長のおばちゃんが、僕をじろりと見た。


まるで睨まれるかのように視線のレーザービームを感じた。
私が作ったのはお好み焼きであってやきそばではない!
とでも言いたげな目だった。

なんとなく満足出来なかった、いやおなかは十分一杯なのだけれど。

味も良い。
ボリュームもある。
値段も安い。

でも満足出来ない。


綺麗に食べることの出来なかった自分は、二枚目を頼む。
今度はお店の中のメニューでもシンプルなものだ。

DSCN0696

今日のお好み焼き食べ方指南の先生、海松殿曰く、
シンプルなほど広島のお好み焼きが食べやすくなる、らしい。
具材がいろいろ入っていると切り分けづらくなるからとか。

二枚目に挑戦し一枚目より上手く切り分けるが
途中で具材を落とし三秒ルールで回収。口に放り込む。

海松さんが三秒以上経っていますよ、十秒ルールですねってわらっていた。

自分でも汚い食べ方だとは思うが、今日の夕食はそれを無視する美味さ。

二枚目は一枚目より少し切り分けが上手くなったが海松センセイにはかなわない。
生粋の広島人に挑戦しようと言う自分がバカか。

結局お好み焼きを二枚も頼んだので一枚だった海松さんを待たせる結果と成ってしまった。


広島のお好み焼きはどうですか、と言われた。
そこのにらまれたおばちゃんに。

僕は牛が負けました。と答えた。
えっ、と若い店員さんとおばちゃんが僕を見る。
馬が勝ったんですよ、というと、なにそれーと二人わらって僕も笑った。

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睨むだけのプライドがあり、味もよく五百円玉一枚でかなりのボリュームになる。
そんなお好み焼き屋さんだった。

でもソースは市販のオタフクソースのようだ。店特製ではなさそうだ。
この目で袋から取り出し使い始めるのを見たのだから、間違いない。
鹿児島でもあの味を再現したい。オタフクソースで。

こう言った地元の人しか来ないようなお店は、
地元の人間である海松さんの紹介が無ければ行くことは無かったと思う。
感謝。

お好み焼き さかい - お好み焼き(八本松) [食べログ]
http://r.tabelog.com/hiroshima/A3404/A340403/34000402/

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お好み焼き屋をでる。

駐車場でこれからのことを話し、何処で泊まるかミーティング。

雨が、ぽつり

     ぽつり

           ぽつり

とバイク用ジャケットをぬらす。

海松さんが携帯を取り出し、広島地方の雨雲レーダーの動きと
今後の予想を見た後画面を僕に見せて
こりゃ駄目そうですね、みたいなことを言った。

sc0013(イメージ)

今時分何処に居るのかはわかる。
しかし中国地方の地理的な知識と言うか、
気候への情報がないのでどういうタイミングで
何処がどう降るのか理解できなかった。
たぶん、もう、雨に降られるのは覚悟しないといけないのだけは悟った。

そして今回装備をけちったので雨具が弱い。
以前バイトをしていたときにバイト先から貰った下カッパと
カブに乗るときのポンチョだけだ。

しかも上下ともに穴があいている。

ただし一番下だけは完璧だ。

brain_10200[1]

作業用の長靴を積んできたからだ。
今回の荷物でこれが一番かさばる物だ。
何度か捨てようかと思ったが、活躍する時きたる。

できればブーツも防水の雨天好天兼用のバイク用ブーツが欲しい。


前が見えない。

これから何処に向うのかも分らない。

どの程度走れば着くのかわからない。

海松さんのバンク角とブレーキタイミングから逆算して
どの程度のコーナーがどれほど続くのか予想する。

前を走る車の動きから左右どちらのコーナーなのか判断する。

雨の広島は、怖い。

たとえば道の真中にマンホールが置いてあったり、
道路のど真ん中に鉄板が置いてあって、走るライダーを吹き飛ばそうとする広島の道も凄い。

そんな道を地元補正のかかった運転をできる海松さんも凄い。

広島の鉄板の上で調理されるのはお好み焼きだけでいい。
なにも僕を調理しなくていいから。



僕は海松さんに自分が視認できたマンホールは1/3程度だと思います、
鉄板はわかりませんでしたというと
わたしもあそこでこけた人を見ましたよ、と言われた。

僕はメガネも曇り、シールドも曇り前が見えない。

曇り止めを付けて来れば良かったと思う。

デジカメと携帯はカッパの下のメッシュジャケットのポケットだ。
リアボックスの中に入れておけばよかったと後悔。
なんとか濡れずに済むか、濡れても故障せずに済む程度だとは思うが、
心配だ。


やっとの思いで仮眠室がある温泉施設へ連れて行ってもらう。
2500円で一泊できるそうだ。
正確に言うと、24時間施設が使い放題になるパックだが。

今時分どこをどう通ってきて、現在何処に居るのかわかっていない。

なるべく荷物を崩さず、早速チェックイン。専用の館内着に着替えてあたりをうろうろ。
温泉は24h入り放題で設備充実。塩サウナ有り。
ジェット湯有り。漫画もある程度置いてあり、
床暖房ならぬ床岩盤浴できるように
床全体が暖められた部屋もある。

ただしあくまでも温泉施設なので一度チェックインすると外に出ることは出来ない。
が、飲み屋や軽食の自販機、飲み物の自販機程度ならあるので
外に出なくてもなんとかなる。

風呂に入ってしばしバイク談議。
海松さんは最初バリウスに乗っていたそうだが、
回せ回せと吼えるエンジンに嫌気がさしてシグナスXに。
そこからXTZへきたらしい。

千と千尋の神隠しが地上波であっていたのを、
テレビつきリクライニングチェアで観る。
一度観ているから、先が読めてしまうがさすが宮崎アニメと思う。

海松さんは明日朝早くから会議があるそうなので、
僕が目覚めるより前に出発しないといけないらしい。

そのため就寝前におわかれを言った。
きょうはありがとうございました。と。

いえいえこちらこそ。といわれて眠りについた。

面白き こともなき世を 面白く/海松さんブログ
http://milfort.exblog.jp/


ただ今夜中一時。
仮眠室の騒音の最中に居る。

グガァァァx

ズゴォォォォx

グガァァァ

ズゴォォォx

騒音原は五十センチほどの通路を挟んだ左横に居る。
おじさんだ。軽快かつ豪快な音を立てている。

仮眠室に仕切りは無い。
エコノミークラスの椅子が並びリクライニングされているだけだ。
その豪快な音は左耳に直接入る。

いくら飲み会の騒音の中でもアルコールなしで平気で眠れ僕でも寝付くことができなかった。

グガァァァx

ズゴォォォォx

グガァァァ

ズゴォォォx

最終的には店員さんに注意されてある程度収まったが、
それでもいびきが続く。寝付けない。

いびきが止まったら止まったで怖いな、と思った。
睡眠時無呼吸症候群の疑いがあるからだ。
まわりに迷惑をかけた上本人も知らないうちに死んでしまわれては困るなぁ。
と。一人で考えていた。少し一人薄ら笑いを浮かべながら。


ただ今晩二時。

明日は四国に渡りきり、香川県内に入りたいのだが、
睡眠不足で距離が伸ばせるだろうか?

まだ左となりでは小さく唸っている。


中国四国ツーリング-3- -海松さんと- 終

中国四国ツーリング-4- に続く。

ツーリング 2009.06.13
2009.06.13 22:26 edit
それから それから。

         -ラジコンさんのマネをするビルさんの代理-
CR URL
2009.06.14 09:07 edit
うむ。広島のお好み焼きはうまい。大阪のと呼び方が一緒だけど、あれとは全く違った食べ物。
んでもって地元のおばちゃんのやっている店がうまい。絶対。おばちゃん∩( ・ω・)∩ ばんじゃーい。

そうそう。コテで肉のあるところを切るのには細心の注意が必要ですね。(笑)スジの所に当たったら゛(`ヘ´#) ムッキーってなるし。わかるわ~
朝おき太 URL
2009.06.14 20:17 edit
混雑の広島市街地。原付二種で自動車専用道を通られず。しかも雨。
去年のしまなみツーリングを思い出します。私はヒロ吉さんがいて助かりましたが。

広島風お好み焼き、コテで食べるの難しいですね。テーブルの上の広い鉄板の
上なら割と上手に食べられるようになりましたが、写真みたいに丸い小さな
鉄板だと難易度が上がります。

他人のイビキ、歯ぎしりで眠れないという苦痛はこの世で最上級のものだと
思います。死刑制度を廃止にするなら、この苦行を一生涯というのはどうだろう。
死刑廃止論者は喜んでも、受刑者は嫌がりそうな気がします。

いい旅レポになってますね。続きを楽しみです。
禄太郎 URL
2009.06.14 22:26 edit
こんなことをつっこむのも無粋かとは思うのですがあえて。

「海松」=「みる」じゃね?
ダイスケ URL
2009.06.14 23:29 edit
どもー,雨男海松です(核爆)
写真を見ながらあの時のことを思い出しておりました。原爆関係の資料に関しては,広島県民は相応の教育を受けております。
ので,次回(あるのか?)は碑巡りでも致しましょうか。

ところで,お好み焼きの再現を…ということでしたが,おたふくソース,送りましょうか(笑)
千切りキャベツを圧縮する技術さえ身につければ,意外と簡単にできますよ。

P.S ダイスケさんの仰る通り,「みる」ですw
海松 URL
2009.06.15 18:11 edit
>CRさんへ
これから、これから

書いていきます。お楽しみに。
文左衛門 URL
2009.06.17 20:41 edit
>朝おき太さんへ
∩( ・ω・)∩ ばんじゃーいって感じでした。本当に。
でもこの御作法、圏外向けのパンフレットに書いて欲しいぐらいです。

それと県外ナンバーが入っているお店も駄目ですよね。
これから書く讃岐うどんの店も、地元ナンバーが多ければ多いほど美味しかったです。

そこの名物の食い物を食べる時は地元民が通う店に行け。
あたりまえですが、案内役さんがいないとなかなかできることではないですね。
文左衛門 URL
2009.06.17 20:51 edit
>禄太郎さんへ
まぁDinkやXTZなら分らないとは思いますけどね。
そんなバイパスに堂々とアドレスが入っていきました。
自分も誘われて入るところでしたが、わからぬ道での事今回は避けておきました。

広島のあれはコツが必要ですよね。
でも広い鉄板で食べようが、
狭い器の上で食べようが、僕は結局は形を崩していたでしょう。

他人のいびきも普段なら気にならないのですが、今日は違いました。
でも何日も続けるとそれに麻痺して慣れると思います。
次のレポで出てくる僕の夢ももう何度も見ているのでもう気にならなくなりましたが、
これを他人に話すと恐ろしい夢だ、だとか、予知夢なんじゃないかとか
明日事故に遭いそうだとか言われます。

児童であった頃は気になりましたが成人してからはももう気にならないのです。

文左衛門 URL
2009.06.17 20:52 edit
>ダイスケさんへ








































:y=-( ゚д゚)・∵;; ターン



文左衛門 URL
2009.06.17 21:19 edit
IMEで出ないよー。
脳内辞書でも出ないよー。
つまり僕はIME並の馬鹿ですね。失礼しました。

原爆関係の史跡は現地の人の案内があるとありがたいです。
次回は・・・どうでしょう。海松さんが転出していらっしゃるかもしれませんが、
それでももう一度行きたいと思います。


いいですねー。送ってくださいよ。
代わりに薩摩揚げ贈ります。

でもおたふくソース、実は鹿児島でも手に入るのです。
鹿児島県民は甘い味付けが大好きで、
がね、というイモのてんぷらでさえ繋ぎ粉に大量に砂糖を入れる家庭もあります。

ですからソースも甘い物が好きなのでブルドッグやイカリは無いのです。
鹿児島のソース市場はオタフクの独壇場です。



千切りキャベツの圧縮技術。
是非マスターしたい技術。
文左衛門 URL

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